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とは何なのか?





つば屋の庖丁を買うと、そのほとんどの商品には箱の中には何も入っておらず、
保証書も店舗情報も、どこにも記載されていません。

『つば屋で購入した』

ということを証明できるのは、庖丁に掘られたり、プリントされたりしている銘のみとなります。

つまり、銘とはその庖丁の保証書のようなものなのです。

3年や5年のみ保障してくれる電化製品と違い、
庖丁は、大きく壊さなければ短くても家庭用で10年はご使用いただけます。

そんなに長い間、紙の保証書では、取っておくほうが難しいでが、
庖丁に刻まれた銘ならば、庖丁が存在する限り、持っておくことが可能です。







よく、当店にも、お師匠さんや両親、祖父母から
譲り受けた庖丁を研ぎなおしてほしいとお客様がもって来れられます。

使い捨ての製品と包丁とでは眺めている未来が違うのです。
何年たっても、責任をもって庖丁のお世話をする。『鍔屋』の銘切にはそういった覚悟があります。

現在では、デザイン性を重視して、ロゴマークのみを打った庖丁や
無地で何も銘を切っていないの庖丁も増えました。
しかし、しっかりと店名を入れることによって、お客様がご友人に送られたり、後に譲渡されたりしても
新たな持ち主がお店を探し出し、しっかりとその後のお世話をさせていただくことができます。

実際に、庖丁の世界では、商売人が鍛冶屋や研ぎ師、または問屋が売り物にならないと判断した庖丁を、安値で大量に買い込み、その時だけ産地の名前や有名な刀匠の名前の銘を切り、販売元をわからないようにしたうえで、販売する商売もあるようです。庖丁の産地では、そういった訳ありの庖丁を、無銘で安価に販売するお祭りを年に一度行っていたりします。

無名の庖丁を売り、その庖丁に問題があったため、販売元にもっていったら、
『うちのじゃない』と言って修理を断られたというお客様にもお会いしたことがあります。





これだけ技術が進歩しても、庖丁は、そのほとんどが手造りで作っています。
手造りである以上、まったく不良品がないというのは難しく、
どんなに腕のいい職人でも、何十、何百に一丁の割合で焼きがうまく入らなかったり、
ごみが入り込んで、商品にならないものが出てきます。

だいたいのものは、お客様の手に届く前にわかるのですが、庖丁の内側に問題があったときは、
その庖丁を実際に何年も研いで、使ってみて、初めてそういった問題が切れ味に現れます。

『なんだか切れないな』
そう10年後に思ったときにも、しっかりとお世話をさせていただけるための銘なのです。









優良庖丁店の和包丁には、裏側にも刻印が入れてあることがあります。
また、何本かに一本は、上記の写真のように、柔らかい軟鉄とまたがって、硬くて通常刻印が入らない、
鋼の部分にも焼印が入っている庖丁を見ることができます。

これは、鍛冶屋が焼き入れを行い、鋼が固さを持つ前に刻印を打ったという証です。

表の銘は、あとからいくらでも打つことができ、
実際に鍛冶屋さんと深い関係になくても『自社銘』として販売することが可能です。

しかし、裏に入っている刻印は、鍛冶屋さんが、そのお店のために、
責任をもって打ったという証なのです。







また、表の銘打ちは、庖丁の修理の行程の中で、消えてしまうことがあるのですが、裏の銘打ちはなかなか消えることがありません。

つば屋のほとんどの和包丁には、裏の刻印を入れてあります。つば屋と鍛冶屋さんの繋がりの証であり。
共に責任を背負う覚悟でもあるのです。








つば屋は、鍔屋銘またはTSUBAYA銘の庖丁を、何年たとうが責任もってお世話させていただきます。
大きく壊してしまっても、一度相談に来てみてください。
もちろん、他社銘の庖丁の修理も承っております。

見た目や値段だけでなく、『未来』のことも考えて、当店の庖丁のことを見ていただけると幸いです。